近年は、副業がブームとなっていることもあって、本業以外の仕事に興味を持つ人が増えてきました。
副業のやり方としては、「誰かに雇われる」と「自分でビジネスをする」の2つの方法があります。
後者の方法を選ぶ場合には、仕事用の道具を買い揃えることや営業や宣伝活動などの資金を自力で用意しなくてはなりません。
副業を始めたいけれど、一体どうやってお金を用意したらわからないという方も多いのではないでしょうか?
本記事では、副業の資金調達方法をいくつかご紹介いたします。
身内や友達からお金を借りる方法
一番簡単な資金調達方法は、親、兄弟、友達など身近な人からお金を借りることです。
この方法であれば、担保や審査不要でお金を用意することができます。
相手次第では、即日でお金を貸してもらえるかもしれません。
できるだけ早く、副業の資金を調達したい場合におすすめの方法と言えます。
デメリットは、借金を頼みにくいことです。
家族や友達に借金をお願いすることによって、余計な心配をかけることや信頼関係にひびが入ってしまうかもしれません。
どんなに親しい相手だったとしても、お金が絡むと関係が壊れてしまうことが多いため、お願いする際は慎重にならざるを得ません。
大切な関係を壊さないためにも、借りたお金は必ず期限までに返すようにしましょう。

また、金銭トラブルを防ぐためにも、借用書も必ず作成しておくべきです。
公的融資制度や助成金・補助金を活用する方法
国、あるいは、都道府県が行っている公的融資制度や助成金・補助金を活用する方法もあります。
公的融資制度には新創業融資制度、新規開業資金、中小企業経営力強化資金などいろいろな制度が用意されています。
これらの公的融資制度ならば、身内から借金するよりも、気軽に資金調達しやすいでしょう。
民間業者からお金を借りるよりも、利息が低いというメリットもあります。
ただし、融資を受けるためには、決められた条件を満たしたうえで、審査をパスしなくてはなりません。
また助成金や補助金は種類によって対象条件が異なるため、申し込み前に確認が必要です。
まずは、お住まいの地域の役所のホームページなどで、自分が利用できそうな助成金や補助金制度がないかチェックしてみると良いでしょう。
銀行や信用金庫の融資を活用する方法
銀行、信用金庫など民間業者の融資を活用するのも手です。
地方銀行や信用金庫などでは、個人事業主や新規事業者を対象として、さまざまな融資制度を行っています。
中には、担保や保証人不要で融資を行っている金融機関もあります。
副業資金が必要な方は、お近くの金融機関で相談してみると良いでしょう。
ただし、審査が厳しく、副業で始めるとなると承認されない場合も多いです。



事業主のやる気や熱意が伝わる事業計画を作ることが大切です。
消費者金融業者の融資を活用する方法
消費者金融業者でも、個人事業主や中小企業経営者向けに融資を行っています。
消費者金融業者の融資融資や事業者ローンは、銀行の融資と比較すると、審査が甘いというメリットがあります。
担保や保証人も不要なケースがほとんどです。
即日融資に対応している消費者金融業者も多いため、急ぎで副業の資金を用意することができます。
ただし、消費者金融業者の融資は、金利が高くなりやすいというデメリットがあります。
融資を受ける際には、利息や返済日などをしっかり確認しておきましょう。
クラウドファンディングを利用する方法
近年は、クラウドファンディングを利用して資金調達を行う人も多くなりました。
クラウドファンディングの良いところは、個人でも資金調達がしやすいことです。
副業のビジネスに賛同してくれる人を集めることや内容を宣伝・告知できるという利点もあります。
賛同者がたくさん集まれば、目標金額以上のお金が調達できることもあります。
クラウドファンディングのデメリットは、必ずしも資金が調達できるとは限らない点です。
ライバルにビジネスのアイディアを真似されるといったデメリットもあります。
途中でやめたくなっても取り下げもできません。
クラウドファンディングを行うのであれば、しっかりしたビジネス計画を立てておかなくてはなりません。



いろいろなクラウドファンディングサイトがありますので、自分のビジネスに合ったものを見つけて、活用してみると良いでしょう。
投資でお金を増やす方法
ある程度の余剰資金がある場合は、投資を活用してお金を増やしてみるのも良いでしょう。
株式、投資信託、FX、暗号資産などいろいろな投資の方法があります。
投資のメリットは、自分の資産を増やせる点です。
誰かから借金をするわけではないので、返済の必要もありません。
投資が大成功すれば、副業の資金もたくさん用意できるようになるでしょう。
ただし、投資には、元本割れのリスクがあります。
万一、含み損が増えると、自分の資産が減ってしまうので注意が必要です。
利益を得た場合は、証券会社などへの手数料、金融所得課税などの税金の支払いも発生します。
投資は、お金の運用に慣れている人におすすめの資金調達方法と言えます。
ホームページやブログなどでアフィリエイト収入を得る方法
自力で副業の資金を稼ぎたいのであれば、アフィリエイトにチャレンジしてみてはどうでしょうか?
アフィリエイトは、自分のホームページやブログなどに商品の広告リンクを張っておき、誰かがその広告から購入した際に報酬がもらえるシステムです。
近年は、YouTubeに動画を投稿してお金を稼ぐ人も多くなりました。
うまくいけば、継続的な広告収入が得られるようになるでしょう。
また、ホームページやブログやYouTubeなどで、自分の副業のことを宣伝できるというメリットもあります。
ただ、アフィリエイトで稼いでいる人は少ないのが現状です。
広告収入が得られるまで時間がかかりすい点もアフィリエイトのデメリットです。
アフィリエイトは、比較的少額のお金を調達したい場合におすすめの方法と言えます。
ファクタリングを利用する方法
最後に紹介する方法は、ある程度売上が上がるようになったあとの資金調達方法です。
ファクタリングとは、入金待ちの請求書(売掛金)をファクタリング会社に売却して決済日前に現金化する「借りない資金調達」方法です。
ファクタリングは借入ではないため、審査に信用情報は参照せず、信用情報への記録もありません。担保や保証人も必要としません。
デメリットとしては、手数料が非常に高額になりがちなことと、請求書を買取してもらえるかどうかは、取引先の与信次第ということです。


副業の資金調達の注意点とまとめ
ここまで、副業の資金調達方法についてお伝えしてきました。
資金を確保する方法としては、身内や友達から借りる、公的融資制度を活用する、銀行や信用金庫から融資を受けるなどの方法があります。
気兼ねなく融資を受けたいのであれば、消費者金融業者の融資、事業者ローン、カードローンなどを検討してみるのも良いかもしれません。
ただし、融資を受ける場合は利息が発生します。
高額な利息が設定されていると、後から返済が大変になってしまいます。
ご利用前に、しっかりと確認しておくようにしましょう。
闇金業者やソフト闇金業者などは、高額な利息で貸し付けを行っているところが多いため、甘い言葉に騙されないように注意してください。
近年は、クラウドファンディングを活用して、開業資金などの資金を集めて、ビジネスを成功させる人も増えています。
クラウドファンディングは、自分のビジネスに賛同してくれる人を集められるのがメリットです。
将来的に自分が立ちあげたビジネスの顧客になってくれるかもしれません。
そのほかも、アフィリエイト、株式や暗号資産への投資などいろいろな資金調達方法があります。
できるだけ多くの副業資金を短期間で調達したいのであれば、一つの方法だけでなく、複数の方法を組み合わせてみるのもおすすめです。
どの方法にもメリットとデメリットがありますので、よく検討したうえで、自分に合った方法を選んでみると良いでしょう。